就職して、北海道を出て、関東と中国地方を何度か往復した。
千葉、神奈川、山口と、それぞれ数年ずつ住んだ。
千葉、東京、山口でそれぞれ働いた。
この間の移動は東西方向だった。
南北の移動は、就職したときに北海道を出た時。
それから一時期、タイで働いた時。
結局、東西に動き、南北にも動いた。
それで感じたのは、東西の移動は、南北の移動に比べて楽である、ということ。
東西の移動では、しばらくは送電の交流周波数の違いで、いくつかの電化製品を買い替えないといけなかった。
それが、今はそれがない。
東西の移動では、気候もそれほど大きくは変わらない。
暑い夏も、乾いた冬も、ほぼ同じだ。
生活習慣の違いはあるのかもしれないが、地方でも、都市部に住めばそれほど不自由さは感じない。
知り合いも、西から東、あるいは東から西に移動して、そこにそのまま住み着いている。
生まれたところを離れて、そこで一生を送る人が多い。
南北の移動は、気候が大きく違う。
暮らし方が違う。
着るものなどは、一切を買い替えないといけなくなることもある。
これから北に移動することになったら、その準備は簡単ではない。
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東西に移動する人は、あまり生まれたところに帰りたいと言わないように感じる。
南北に移動する人は、生まれた場所のことを、いつも思っている気がする。
冬の暮らしは大変だが、故郷に帰りたい。
ふとそう思うことがある。
冬の、寒い日にこそ。
dantandho





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