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2023-05-31

多摩丘陵の里山散策の入り口は起業家たちの挑戦の場でもあった 小田急多摩線黒川駅

小田急多摩線黒川駅入り口

  

小田急多摩線で新百合ヶ丘から3つ目の駅は黒川駅である。そして、2つ目の急行通過駅でもある。多摩丘陵の散策のための入り口なのに、急行は通過してしまう。

きっと、里山を散策する人には、各駅停車を利用するような落ち着いた心を持ってもらいたい。そんな小田急電鉄の計らいがあるのだろう。

黒川といっても黒い川は流れていない。むしろ水のきれいな三沢川の源流があったりする。湧水が集まって川になっているのだ。そんな自然豊かな地である。

この黒川にはまた起業家たちを里山暮しに誘うための仕掛けも施されていた。やるではないか、川崎市麻生区。平均寿命が長いだけではなく、ビジネスの拠点ともなるべく、手を打っているのだ。

 

    今回の内容

      「かわさきマイコンシティ」という呼び名にノスタルジーを感じる
      ネスティングパーク
      散策のお帰りには新鮮な野菜をお土産に

  

「かわさきマイコンシティ」という呼び名にノスタルジーを感じる

黒川駅のマイコンシティー案内板

黒川駅出口にマイコンシティにある企業の案内板がある。栗木地区と書かれており、栗木の黒川寄りの地域に集まっている。大きくてきれいな社屋や工場がいくつも建っている。

実際にマイコンシティにある企業は、この看板にあるものだけではない。栗木地区と南黒川地区を合わせるとざっと50社ほどもある。黒い煙を吐くような煙突は一本もないので目立たないが、ここは大規模な工業地域なのである。  

これらの企業で働く人たちは、黒川駅を利用している。朝の通勤時間帯はたくさんの人が黒川駅で電車から降り、マイコンシティに向かっている。同じような人の流れは夕方にもみられる。マイコンシティに勤める人たちは、とても規則正しい生活をしているのだ。

おまけに、ほぼ全員が理系の人と思われるようなスタイルである。自分がそうだからよくわかる。自分がマイコンシティで働くことになったとしたら、すぐに馴染むに違いない。スタイルだけだが。

マイコンシティの名前の由来はよくわからない。ここで働く人たちはみなPC-88シリーズを使わされているのだろうか。通勤している人たちのカバンの中には8インチのフロッピーディスクが入っているのだろうか。

川崎市のHPにマイコンシティの紹介があった。

川崎市:マイコンシティについて

肝心の「マイコンシティ」の由来が書かれていない。説明できない事情があるのだろうか。

そうではあっても、昭和40年生まれのおじさんは、たまらなくノスタルジーを感じてしまう。ちょっと埃っぽい実験室の隅っこに置かれた「マイコン」を思い出してしまう。

その隅っこの記憶は、セピア色である。


ネスティングパーク

黒川駅前のネスティングパーク

黒川駅を出たところに小屋が立ち並んでいる。小屋にはとても関心がある。自分でも建ててみたいと思っていたので、この場所はとても気になる。

これは起業したい人たちのためのインキュベーションのための場所らしい。入居者もいて、それぞれに自分の可能性に挑戦しているようだ。

ネスティングパーク黒川

正直、この場所を普通に通りかかる人は少ないと思う。通りがかりで立ち寄る可能性があるのは、マイコンシティで働いている人か、桐光学園の生徒だろう。そうでなければ里山散策に来た人である。

マイコンシティに通勤する人や桐光学園に通う生徒をターゲットにするのであれば最適な場所であるが、受け入れられる商材は、世の中の平均値からは大きく外れているだろう。

理系(工学系)の人か、賢い子供たちである。その人たちをターゲットにしようと思うのであれば、塾か、転職斡旋か、何日も着続けられるTシャツを売るか、占いのようなものか、いっそ変わった宗教系がうまくいくかもしれない。あくまでもイメージ、だが。

里山散策に来た人は、商材は考えやすい。新鮮な野菜を売るか、それを使ったレストランのようなものがよいだろう。

ここで直接売買をするのではないというビジネスであれば、もっと可能性は広がるかもしれない。ここにオフィスを構えて、ネットでお客さんとやり取りして、というような。

いずれにしても、ここでチャレンジする人たちの成功を祈りたい。  

ここはローソンですら撤退するほどの場所である。

ここで成功すれば、世界進出も夢ではない。

  

散策のお帰りには新鮮な野菜をお土産に

里山で収穫される新鮮な野菜はセレサモスで

黒川駅から里山散策に出かけるのであれば、帰りにこのセレサモスで新鮮な野菜をお土産にしていただきたい。近隣の農家がその日に収穫した野菜が多く並べられている。

商品にはそれぞれ出荷した農家さんのお名前が書かれている。我が家は決まった農家さんのファンでもある。野菜の品質が安定しているのだ。そんな買い物の仕方をぜひしてもたいらい。

このセレサモスには、川崎市場の商品も置かれている。新鮮な魚やお肉などがあるのだ。近海で獲れた魚はオススメである。午後2時くらいになると、お店の奥からお兄さんが出てきて割引のシールを貼ってくれる。そのタイミングも狙い目である。

  

*☺☺☺☺☺*

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2023-05-13

川崎市麻生区は平均寿命が長い? 男女ともに全国一位になった理由を考えてみる 実際に暮らしていて思うこと

川崎市麻生区は平均寿命が長い

 

    今回の内容

      都心に微妙に近い?
      都心から微妙に遠い?
      新たな宅地開拓の余地がちょっとある?
      麻生区はもしかしたらホームドクターを選びやすい?  
      規模の大きな高齢者施設が多い?

こんにちは、暖淡堂です。

以下のようなニュースがありました。


平均寿命 川崎市麻生区が男女とも全国最長 厚労省調査


川崎市麻生区は多摩丘陵地区の一画。  

小田急小田原線の新百合ヶ丘駅を中心にした地域です。  

ここに住んでいる人の平均寿命が全国一位だったとのこと。

実際にこの地域に住んでいる暖淡堂が、ごく私的にその理由を考えてみたいと思います。


都心に微妙に近い?

川崎市麻生区に住んでいる人であれば、多くの人が通勤通学に小田急を利用しているかと思います。小田急を利用すると、新宿に行くのがとても便利。代々木上原から乗り入れている千代田線を使うと、大手町方面へもそのまま行けます。

このことから、現役世代は都心部で働いている人が多く住んでいる地域になっています。それで、都会のアクティビティーの余韻が多くもたらされていると思いますね。

都心部に微妙に近いことによって、その活発な動きの余韻、余波のようなものがもたらされている。それが高齢者も老け込むことなく元気に暮らしていけている。それで寿命が延びているのではないでしょうか。


都心から微妙に遠い?

一方で、小田急に乗っていると感じるのですが、多摩川を渡って西側にくると、空気感が違います。生田のあたりを過ぎて、丘陵地区をじわりと上り始めると、自然が多くなってきます。

さらに新百合ヶ丘駅から多摩線に乗り換えると、里山の風景がそこここで見ることができます。新宿から小田急で移動してくると、環境の変化が確かに感じられます。

それが、心理的な距離の遠さになっているのではないでしょうか。そして、その心理的な遠さが、都心部での諸々を一時的に忘れさせ、心の平穏をもたらしてくれる。リラックスできる環境になっている。

そんな微妙な遠さが、寿命が延びる一因かもしれません。


新たな宅地開拓の余地がちょっとある?

多摩センター辺りの多摩ニュータウンでは、一面ベッタリと宅地開発しているので、新規に開発する余地はあまりありませんね。よっぽど外れの方の、南多摩尾根幹線道路(通称:尾根幹)のさらに先辺りくらいしか土地はなさそうです。

多摩ニュータウンの中は、ところどころ空いていても、その近くに人がたくさん住んでいたりするので、再開発は難しい。

一方、川崎市麻生区も宅地は多いのですが、大規模にベッタリ開発しているわけではないので、小さく再開発可能ですね。それに、まだ里山のような形で開発可能なところもありそうです。

この、まだ人が増えそうな雰囲気。これが、地域の活性化にもつながり、住んでいる人の寿命を延ばしているかもしれません。


麻生区はもしかしたらホームドクターを選びやすい?  

小田急沿線、特に多摩線沿線には地域の生活に密着した病院がたくさんあります。駅から近いところにある病院も多く、沿線住民にとってのホームドクターになっています。

ベテランの医師がいる病院もあって、特別に先生をご指名するような形で通院している高齢者の方もいますね。待合室にいると、ベテランの先生と高齢の方とのやりとりが聞こえてきます。

また新百合ヶ丘駅の近くには数年前に大きな総合病院ができました。普段は行きやすい地元の病院に通い、必要に応じて総合病院に行く。そんな形が、川崎市麻生区では作りやすくなっています。

それもまた、平均寿命を伸ばすことにつながっているかもしれません。


規模の大きな高齢者施設が多い?

マンションのような高齢者用の居住施設は多い気がします。もしかしたらそれが多くあることでこの地区の平均寿命が長くなっているのかもしれません。

都心部で働く子ども世代の人たちが、高齢化した親に入居してもらう施設の場所を考えると、川崎市麻生区くらいの距離感がいいのかも。

自分たちは都心部で働き続けられるし、親に会おうと思えば電車ですぐに行くことができる。

その意味でも、都心部からの適度な距離感がよいのかもしれませんね。 

 

  

*☺☺☺☺☺*

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2023-05-06

新百合ヶ丘駅の書店三省堂について:再考

新百合ヶ丘に隣接する書店三省堂

  

こんにちは、暖淡堂です。

小田急小田原線の新百合ヶ丘駅に隣接する書店三省堂について、以前記事にしました。

この三省堂について、改めて思うことがあります。その辺り、書いてみようと思います。

  

入り口がわかりにくい

上の写真を見ていただければわかりますが、三省堂の入り口とドコモショップの入り口が共有のようになっています。

表示が重なっていて、一見とてもわかりにくいですね。

色合いも似ていて、区別がつきにくくなっています。

会社のロゴなので、色を自由に変えることはできないのかもしれませんが、もう少し違った感じにするのがよいのではないかな、と思いました。

お店の前に書籍の紹介の小さな看板がありますが、ポップをつけてもいいかもしれませんね。

この辺り、バイトの若い方などアイデアがあるのではないでしょうか。

  

外観、店内が、なんとなくコンビニ風

店内が見える窓の辺りが、なんとなく地方にある、チェーン店ではないローカルのコンビニのような感じです。

また、店の中も、レジの近くの雰囲気がとてもコンビニ風。

であれば、いっそコンビニの機能に寄せていってはどうでしょうか。

切手を売ったり、公共料金の支払いができるようにしたり、宅配便の発送ができたり。

そうすると、もっと人が入るようになると思います。

用事があってきた人が、ついでに本を見るようになると、もっと本が売れるようになるかもしれません。


新百合ヶ丘駅に隣接する三省堂の外観

レジのまわりにコーヒーのスタンドや、休憩用のテーブルを置くのも手かもしれません。

駅前で、ちょっとした用事を済ませて、そこで休憩できたら、それは魅力的な場所になりますね。


有隣堂とは異なった層の人をターゲットにしてみる

三省堂に行くとよく見かけるのがシニアの方々。のんびりと書棚に並んでいる本を見ていたりします。

あるいは学生。数人で見にきていますね。

これらの層を狙った品揃えにしてみるとかいかがでしょうか。

やっぱり、ちょっと休憩ができるといいかもしれませんね。

すぐ近くにマックはありますが、シニアがぷらっと立ち寄れる雰囲気ではありません。

サードプレイスとして書店が存在するというのもありではないかと思います。  


三省堂書店 アコルデ新百合ヶ丘店


  

*☺☺☺☺☺*

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