「理」と「文」

2025-11-03

ブログ

「理」とは「ことわり」のこと。

世の中で起こる物事の裏側にある法則のこと。

世の中で起こる物事は法則通りに起こる。


そういう考え方を「理性的」であるという。

物事の背後にある法則を明らかにするのが理系の学問である。

物体、物質など物の関係する現象の法則を研究するのが物理学である。


「文」とは「もよう、いろどり、かざり」である。

物事の現れ方であり、現象の見え方でもある。

法則に則った現象が、この世の中に現れる姿でもある。


物事を文字で書き写したものが文章である。

書き写された物から、その背後にある感情や思想を読み解くのが文学である。


理系の学問も、文系の学問も、人間の目に見える現象や文章から、その背後にあるものを読み解こうとする姿勢は、共通のものだといえる。

その方法論が、長い時間をかけて積み上げられていることもよく似ている。


理系の研究者が文系に転向することは、ままある。

文系の研究者が理系に向かうことは、ほぼない。


理系の思考スタイルは、文系でも使えるということだろう。

逆説的に、文系の思考スタイルは、非常に独自のものだとも言えるかもしれない。

   

  

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