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2025-11-08

平均的な人っていないのだな、と理解できる状況に気づいた件

昔、衣服は高かったが、長持ちした。

大学の卒業式に来ていった祖父のお古のコートは、しっかりとしていて、見た目もおかしくなかった。


やがて、衣服は、安くて、長持ちしないものになってしまった。

誰もが同じような服を買い、季節が変わるごとに買い換えるようになった。


その生活が定着した頃に、物価高のせいか、長持ちしない衣服なのに、高くなってきてしまった。

長持ちせず、値段が高いものを、季節が変わるごとに買い換える生活になってしまうのだろうか。


それは、豊かな生活だろうか。


*****


妻と話をしていて、気づいたことがある。

ちょうどいいな、と感じる値段で、納得するくらいに長持ちする衣服って、なくなったな、ということ。


安くて、ちょっとどうかな、という品質の衣服か。

そこそこの品質で、高くなったものを買うか。

そのどちらかを求められてしまう。


これって、もしかして、値段と品質がちょうどいいなと思う衣服。

そのちょうどいいところの衣服を買う人たちが、少なくなっているのかもしれない。


そういうことかな、って。

   

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dantandho

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