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2025-11-09

「夜哭烏 羽州ぼろ鳶組」 今村翔吾 降車駅を乗り過ごしてしまうほど引き込まれてしまう

通勤の電車。

乗り換えで降車しないといけない駅を、乗り過ごしてしまう。

それほどに面白い本に、作者に、最近出会った。


今村翔吾さんの本がそれになる。

はじめ「くらまし屋」のシリーズを読んだ。

それが刊行済みのものをすべて読んでしまって。

ちょっと「くらまし屋」ロスの状態だった。


で、勤務先の近くの、行きつけの図書館で書棚を眺めていると。

この「羽州ぼろ鳶組」のシリーズがあることに気づいた。

で、手にとって、読み始めた。

すぐにハマってしまった。


いつもの、通勤の乗り換え駅である大手町。

初めて乗り過ごしてしまった。

ストーリーが面白いだけではなく、身体の奥で、熱く燻り始めるものがある。


通勤電車が、日本橋、茅場町、門前仲町、木場、と進む。

そこを駆け回っていただろう、「火喰鳥」松浦源吾の率いる「羽州ぼろ鳶組」の顔ぶれを思い浮かべる。

心は、いつか、彼らとともに、江戸の街を走り始めている。


江戸一番の火消、加賀鳶の頭である大音勘九郎は、卑劣な罠の標的となる。

「八咫烏」の異名を持つ勘九郎は、身内を人質に取られ、火事への出動を妨害され、被害拡大を狙う何者かに追い詰められる。

家族を救うことを諦めかける勘九郎に対し、「火喰鳥」松永源吾率いる羽州「ぼろ鳶」組は、命を賭けて大音一家を救出し、卑劣な敵の陰謀を阻止するため、果敢に業火の中へ出張る。

火消としての矜持と絆が試される。

夜哭烏 羽州ぼろ鳶組 今村翔吾

 

   

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dantandho

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