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2025-11-08

東西南北

就職して、北海道を出て、関東と中国地方を何度か往復した。

千葉、神奈川、山口と、それぞれ数年ずつ住んだ。


千葉、東京、山口でそれぞれ働いた。

この間の移動は東西方向だった。


南北の移動は、就職したときに北海道を出た時。

それから一時期、タイで働いた時。


結局、東西に動き、南北にも動いた。


それで感じたのは、東西の移動は、南北の移動に比べて楽である、ということ。

東西の移動では、しばらくは送電の交流周波数の違いで、いくつかの電化製品を買い替えないといけなかった。

それが、今はそれがない。


東西の移動では、気候もそれほど大きくは変わらない。

暑い夏も、乾いた冬も、ほぼ同じだ。

生活習慣の違いはあるのかもしれないが、地方でも、都市部に住めばそれほど不自由さは感じない。


知り合いも、西から東、あるいは東から西に移動して、そこにそのまま住み着いている。

生まれたところを離れて、そこで一生を送る人が多い。


南北の移動は、気候が大きく違う。

暮らし方が違う。

着るものなどは、一切を買い替えないといけなくなることもある。

これから北に移動することになったら、その準備は簡単ではない。


*****


東西に移動する人は、あまり生まれたところに帰りたいと言わないように感じる。

南北に移動する人は、生まれた場所のことを、いつも思っている気がする。


冬の暮らしは大変だが、故郷に帰りたい。

ふとそう思うことがある。


冬の、寒い日にこそ。

   

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dantandho

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