ほんのわずかな、過去の重さを

2025-08-03

現代詩の試み


遠くから盆踊りの音が聞こえていていた。

家の周りでは蛙が盛んに鳴いていなた。

駅を通過する機関車の汽笛が聞こえていた。


誰もいないはずの雑木林の近くに、あかりがたくさん灯っていた。

ざわざわと囁き合う声が、聞こえてきていた。

時折吹く風が、虫たちの鳴き声を消した。


そして、月の光が揺れた。  


誰もいない部屋で、僕は一人きり。

畳一畳に満たない空間で、ほんのわずかな過去の重さを、感じていた。


ほんのわずかな、過去の重さを。

  

😊*****😊



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