こんにちは、暖淡堂です。
朝晩の気温は下がるようになりましたが、日中は晴れると暑いですね。秋らしい気持ちのよい天気というには、ちょっと蒸し暑い感じがします。
そんな日には、自宅にいて、ゆっくりと読書をしたいと思います。読みたい本や、読んでおいた方がよい本がたくさんあります。
妻からは、本を書棚に置きっぱなしにするのではなく、時々出して、埃を落とした方がいいと言われています。ちょうどよい機会なので、何冊か引っ張り出して、埃落としを兼ねて、ページをめくってみたいと思います。
本の湿気落としにもなるかもしれません。時々は、やった方がいいですね。
書棚を見ていて、そういえばどの本が一番長く自分と一緒にあるのかな、なんて思ったりしています。自宅の書棚にあるのは、ほとんどが就職してから買ったもの。学生時代から持っている本はその一部ですね。
となると、学生時代から持っている本が、長く自分といることになるかな。で、どれだろう。
メルロ=ポンティの「眼と精神」は、旭川で学生生活をしていた頃、札幌の紀伊國屋書店まで行って買った本です。ざっくりとは、これが古い本ですね。
旭川にいた頃は、素直な理系の学生をしていたのですが、自分と、自分以外の世界との関係をどのように他の人が理解しているのかに関心のあった頃でもありました。
それで、この本を買ったのですね、きっと。
「眼と精神」を開くと、目次があり、最初に「人間の科学と現象学」という章があります。
その冒頭は以下。滝浦静雄さんと木田元さんの共訳になっています。
「これから<現象学>と<人間の科学>の関係を採り上げてみようと思うのですが、と申しましても、私はここで、哲学上の或る傾向に属するいろいろな主張や見解を背景におかなければ立てられそうもない、単なる一学派の問題に取り組もうというつもりではありません」
高校生の頃、受験勉強に集中せず、だらだらと読書ばかりをしていたのですが、そんな時に、地元の書店で、木田元さんの書かれた「現象学」の本と出会い、よくわらかないまま読んでいたことを思い出します。
まあ、今でも「よくわからない」という状況は変わらないのですが。
そんなことを考えながら、埃を落として、書棚の元の位置に戻します。
その両隣もメルロ=ポンティの本ですね。その埃も落としておきます。
😊*****😊
本当は、グラシン紙でカバーをかけたいところ。
😀*****😀

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