定年後、1年間、再雇用でシニア社員として働いていた。 シニア社員としての処遇にも、働き方にも慣れてきていた。 年末のある時、会社から連絡があった。 来年度から人事制度が変わって、定年延長になるようだ。 そして、再雇用で働いていたシニア社員を、正社員にするとのこと。 新しい処遇で、定年後の再雇用ではなく、改めて無期雇用になる。 世の中は、そういう流れになってきたのか。 それほど、労働力が不足しているということなのか。 定年延長の計画があることは聞いていた。 それでも、もう定年を迎えてしまっているので、自分には関係のないことだと思っていた。 それが、正社員に戻し、無期雇用。 もう一度、定年を迎えることになった。 第2新卒のように、第2定年とでもいうのだろうか。 それにしても、定年後の人間の扱いが、数年ごとに変わり続けるのは、いかがなものか。 ***** もう、定年で、一度心は離れていた。 管理職の苦労から解放されて、穏やかに過ごせるようになっていた。 正社員になることで、またあの苦労が戻ってくることはないだろう。 もう管理職として働くことはないと思う。 処遇が多少良くなったとしても、もうやりたくない仕事はたくさんある。 あれやこれやを、定年で一度整理したのだから。 働き方は、選ぼうと思っている。 - 暖淡堂書房の書籍から - 臨済録<現代語訳> 著者:暖淡堂 現代の暮らしでは、自分自身の在り方を見失いがち。語り継がれてきた古典の言葉に、今日を穏やかに生きるためのヒントが見つかります。 Kindle版をチェック Tweet