定年後、1年間、再雇用でシニア社員として働いていた。
シニア社員としての処遇にも、働き方にも慣れてきていた。
年末のある時、会社から連絡があった。
来年度から人事制度が変わって、定年延長になるようだ。
そして、再雇用で働いていたシニア社員を、正社員にするとのこと。
新しい処遇で、定年後の再雇用ではなく、改めて無期雇用になる。
世の中は、そういう流れになってきたのか。
それほど、労働力が不足しているということなのか。
定年延長の計画があることは聞いていた。
それでも、もう定年を迎えてしまっているので、自分には関係のないことだと思っていた。
それが、正社員に戻し、無期雇用。
もう一度、定年を迎えることになった。
第2新卒のように、第2定年とでもいうのだろうか。
それにしても、定年後の人間の扱いが、数年ごとに変わり続けるのは、いかがなものか。
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もう、定年で、一度心は離れていた。
管理職の苦労から解放されて、穏やかに過ごせるようになっていた。
正社員になることで、またあの苦労が戻ってくることはないだろう。
もう管理職として働くことはないと思う。
処遇が多少良くなったとしても、もうやりたくない仕事はたくさんある。
あれやこれやを、定年で一度整理したのだから。
働き方は、選ぼうと思っている。
- 暖淡堂書房の書籍から -





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