こんにちは、暖淡堂です。
以下のようなニュースがありました。
川崎市麻生区は多摩丘陵地区の一画。
小田急小田原線の新百合ヶ丘駅を中心にした地域です。
ここに住んでいる人の平均寿命が全国一位だったとのこと。
実際にこの地域に住んでいる暖淡堂が、ごく私的にその理由を考えてみたいと思います。
都心に微妙に近い?
川崎市麻生区に住んでいる人であれば、多くの人が通勤通学に小田急を利用しているかと思います。小田急を利用すると、新宿に行くのがとても便利。代々木上原から乗り入れている千代田線を使うと、大手町方面へもそのまま行けます。
このことから、現役世代は都心部で働いている人が多く住んでいる地域になっています。それで、都会のアクティビティーの余韻が多くもたらされていると思いますね。
都心部に微妙に近いことによって、その活発な動きの余韻、余波のようなものがもたらされている。それが高齢者も老け込むことなく元気に暮らしていけている。それで寿命が延びているのではないでしょうか。
都心から微妙に遠い?
一方で、小田急に乗っていると感じるのですが、多摩川を渡って西側にくると、空気感が違います。生田のあたりを過ぎて、丘陵地区をじわりと上り始めると、自然が多くなってきます。
さらに新百合ヶ丘駅から多摩線に乗り換えると、里山の風景がそこここで見ることができます。新宿から小田急で移動してくると、環境の変化が確かに感じられます。
それが、心理的な距離の遠さになっているのではないでしょうか。そして、その心理的な遠さが、都心部での諸々を一時的に忘れさせ、心の平穏をもたらしてくれる。リラックスできる環境になっている。
そんな微妙な遠さが、寿命が延びる一因かもしれません。
新たな宅地開拓の余地がちょっとある?
多摩センター辺りの多摩ニュータウンでは、一面ベッタリと宅地開発しているので、新規に開発する余地はあまりありませんね。よっぽど外れの方の、南多摩尾根幹線道路(通称:尾根幹)のさらに先辺りくらいしか土地はなさそうです。
多摩ニュータウンの中は、ところどころ空いていても、その近くに人がたくさん住んでいたりするので、再開発は難しい。
一方、川崎市麻生区も宅地は多いのですが、大規模にベッタリ開発しているわけではないので、小さく再開発可能ですね。それに、まだ里山のような形で開発可能なところもありそうです。
この、まだ人が増えそうな雰囲気。これが、地域の活性化にもつながり、住んでいる人の寿命を延ばしているかもしれません。
麻生区はもしかしたらホームドクターを選びやすい?
小田急沿線、特に多摩線沿線には地域の生活に密着した病院がたくさんあります。駅から近いところにある病院も多く、沿線住民にとってのホームドクターになっています。
ベテランの医師がいる病院もあって、特別に先生をご指名するような形で通院している高齢者の方もいますね。待合室にいると、ベテランの先生と高齢の方とのやりとりが聞こえてきます。
また新百合ヶ丘駅の近くには数年前に大きな総合病院ができました。普段は行きやすい地元の病院に通い、必要に応じて総合病院に行く。そんな形が、川崎市麻生区では作りやすくなっています。
それもまた、平均寿命を伸ばすことにつながっているかもしれません。
規模の大きな高齢者施設が多い?
マンションのような高齢者用の居住施設は多い気がします。もしかしたらそれが多くあることでこの地区の平均寿命が長くなっているのかもしれません。
都心部で働く子ども世代の人たちが、高齢化した親に入居してもらう施設の場所を考えると、川崎市麻生区くらいの距離感がいいのかも。
自分たちは都心部で働き続けられるし、親に会おうと思えば電車ですぐに行くことができる。
その意味でも、都心部からの適度な距離感がよいのかもしれませんね。
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