今はもう、穏やかではない:「風土」和辻哲郎
ところで風雨が穏やかであるということは一般に気象の変化が緩慢だということなのである。
「風土」和辻哲郎、p130、岩波文庫
何かを読もうと思って書棚を眺めていて、ふと思いついてこの本を引っ張り出した。
それで開いたページにこの文章が書かれていた。
ヨーロッパの風土のことらしい。
この本の序言に日付が書かれている。
「昭和10年8月」とある。
日本が当事者となった、最後の戦争にむかう時期。
そんな時期に、一人の日本人思想家が、自分の目を世界に向けていた。
それも「風土」といものに視線を合わせて。
書籍一冊分、世界の「風土」について。
この書籍は、当時の日本人の世界に対する理解の仕方の、一つの見本でもある。
そう思いながら、上の文章の、少し前後を読んだ。
今夜はそこまで。
風土: 人間学的考察 (岩波文庫 青 144-2)
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