小田急多摩線沿線の住宅街からは多くの人が都内都心部に向けて出勤している。出勤する人たちを停車駅ごとに吸い込んでいくので、電車は、新百合ヶ丘駅に辿り着くまでの間、太り続ける。
出勤は新百合ヶ丘で終わりではない。その先もまだまだ続く。多摩川を渡っても、新宿に着いても、さらに先に行かねばならないたくさんの人たちがいる。その人たちの出勤には、それぞれに戦略と戦術がある。
その戦略と戦術の成否は、新百合ヶ丘駅到着までの短い区間で、ほぼ決まってしまう。
新百合ヶ丘か栗平か
急行が通過してしまう駅を利用している人にとって、多摩線内で急行に乗り換えるか否かは、新宿までの経路上での安寧を維持するための重要なポイントになる。朝の新宿駅行き直通の通勤急行を利用するのであれば、その選択の重要性はさらに増す。はるひ野、黒川駅を利用している人にとっては悩ましい問題ともいえる。
はるひ野駅、黒川駅を利用している人が通勤急行に乗り換える場合、栗平か新百合ヶ丘でということになる。乗り換え自体は栗平駅の方が楽だ。電車を降りたホームでそのまま待っていたらそこに通勤急行が来る。栗平の方が楽なのだ。
通勤急行を利用して新宿まで行くであれば、栗平乗り換えを選択するのが合理的である。
通勤急行を利用せず、各駅停車を利用してそのまま新百合ヶ丘へ行くとする。新百合ヶ丘駅では多摩線ホーム(3番線、4番線)に着くので、新宿駅方面行きのホーム(5番線、6番線)に移動しないといけない。
それでも、快速急行などが利用できるので、新宿駅到着は、通勤急行で行く場合よりも早い。少しでも早く出勤したい人は、新百合ヶ丘まで行き、急足でホーム間の移動をすることになる。
多摩線内で急行が停車する駅を利用している人の場合、通勤急行で新百合ヶ丘まで行き、そこで新宿駅行きの快速急行に乗り換えるという手もある。この場合は、通勤急行が新宿方面行きホームに到着するから、乗り換えが楽である。そして、新宿到着が早い。
しかし、忘れてはいけないのが、通勤時間帯の快速急行は大変混雑しているということである。
ここで、重要な選択が行われる。楽に出勤したいか。早く出勤したいか。
楽に出勤したい場合:栗平乗り換えの通勤急行利用。
早く出勤したい場合:新百合ヶ丘乗り換えの快速急行利用。
どちらでもいいと思うが、僕の場合、そもそも急いで行きたいような職場でもないので、楽に出勤するというのを選んでいる。
台風の季節は時々驚くことがある
台風などで遅れて来た電車に、満杯の乗客が乗っていることがある。京王線やJR線からの振替輸送で小田急多摩線を利用する人がいる場合だ。他社線が止まってしまうと、このような状況になる。
電車のドアが開くと、中の人がこちらを見てくる。「乗るつもりか」と尋ねているようだ。「乗りたいのだ、乗せてくれ」との気持ちを自分の視線に乗せる。「そうか」といって中の人は視線を下げる。しかし、空間は開けてくれない。開けられないのだ。その人の背後にも空間はない。
躊躇していると、僕の後ろにいる人たちが僕を押す。押されるまま僕は車内に入っている。僕の意思で押している訳ではない。文句は僕の後ろの人たちに言ってくれ。
気がつくと、車内に入っている。吊り革、手すりは、掴めない。しかし、それは大きな問題ではない。この混み具合では、吊り革を掴む必要はない。大きく揺れても倒れる心配はないのだ。そもそも倒れ込む空間がないのだから。
揺れるといえば
多摩線の電車が新百合ヶ丘駅に到着する前に、二度ほど大きく揺れる。窓の外、コンクリート壁の変な落書きが見えた後、イオンの駐車場の辺りで一度進行方向右側に揺れる。それから少しして進行方向左側に揺れる。そして新百合ヶ丘駅のホームに入る。
この二度の揺れ以外は、ほぼ大きな揺れはない。多摩線で新百合ヶ丘駅に向かう場合の、揺れの対策はこの二度の揺れを考えておけばよい。
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多摩丘陵での新生活は、まずは住まい探しから。
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