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「臨済録」の言葉(1)求める人たちへ

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2020年2月24日にアメブロに投稿している記事です。 こちらに移動しました。 「臨済録」を集中的に読んでいた時期です。 書かれている言葉を、心が求めていたのでしょう。 今でも、大事に読み続けています。 唐末頃の禅宗の僧、臨済の言葉を記録した「臨済録」の一節を紹介します。 あるお寺で修行しているお坊さんたちを前に、臨済が座って話をしているところです。 現代語訳は暖淡堂が行いました。 ー君たち、こんなところに大勢で集まっているなんて、なんて時間の無駄遣いをしているのだ。 ー君たちは、あちこちと横道に迷い込み、禅を学ぼう、道を学ぼうと余計な努力をし、物につけられた名や語られた言葉をことさらに大事にし、仏や祖師の振る舞いの意味を求め、善知識といわれるものを追求して、それに縋ろうとしている。 ー間違ってはいけない、君たちよ。 ー君たちには、君たちをこの世に生んでくれた父と母がいるではないか。君たちは今、そこで、確かに生きているではないか。そのこと以上の、一体何を求めようというのか。 (「臨済録」示衆より) 臨済の前に座り、臨済の言葉から悟りのきっかけになるような貴重な言葉を聞きとろうとして、耳を澄ましている僧たちに、臨済はこう語り掛けます。 あちらこちらをウロウロと彷徨っていないで、自分自身をしっかりと受け止めろ。生きている自分をそのままで認めろ。自分にないものを無理に作り出して、それを欲しがるような余計なことはするな。 自信を持て。 臨済はそう言います。 ******* 「臨済録」は口語体の漢文テキストの読解力をつけるための読書に好適かと。古い漢文を読み慣れていると、戸惑うこともあります。 禅は仏教ではありますが、思想書としても、自己啓発の書としても読めます。 - 暖淡堂書房の書籍から - 臨済録<現代語訳> 著者:暖淡堂 現代の暮らしでは、自分自身の在り方を見失いがち。語り継がれてきた古典の言葉に、今日を穏やかに生きるためのヒントが見つかります。 Kindle版をチェック Tweet ...

人事制度が変わって正社員に戻ったが、再雇用のときと仕事の内容はまったく同じ 変わったものは

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60歳で定年後を迎えた。 定年後は再雇用の社員として1年間働いた。 その間、会社の人事制度が変更になった。 定年が60歳から65歳に一気に延長。 で、僕は、61歳の春に改めて正社員に戻った。 仕事の内容は、定年前と定年後で同じで、定年前の出向先で継続して勤務。 再雇用になっても出向を続けた。 今回、正社員に戻っても、出向は継続、仕事も同じ。 まったく変わらないが、それでも、社内の制度上変わったのは以下。 諸手当が復活 再雇用の社員は、住宅手当の対象外だった。 それが復活するのが大きい。 できれば、借上社宅の制度の対象に戻してもらいたいところだが、それは無理なようだ。 再雇用になってからは、残業手当ももらっている。 その金額が、見直しになる。 これらは、正社員に戻ることの良い部分。 労働組合に再加入 管理職になったときに脱退した労働組合に再加入した。 組合費が給与から天引きされる。 なぜか中央労金の口座開設をしないといけなかった。 ろうきんの共済保険にも加入させられた。 決まりだそうだ。 まあ、労働組合のよいところを、二度目の定年までに実感できれば、いいかと思う。 よいことはあるかなあ? 目標管理らしいが 新人事制度のもと、各社員は目標管理をしないといけないようだ。 そうらしいのだが、出向先へは何の連絡もない。 こちらから問い合わせするのも面倒だ。 去年は、再雇用社員としての目標設定を行ったが、その評価面談などの連絡がない。 その他、そもそもいろんな連絡が出向先へは来ない。 この辺りは、とぼけていようと思う。 とぼけるのは、第一次定年期を過ごしたものの大事な能力だ。 最大限に発揮していい。 まずは、正社員に戻ってからの最初の給与が振り込まれるのを待とう。 お金と、家族の安心は、何より大事なのだから。 Tweet

千代田線 小田急線とJR常磐線との相互乗り入れがもたらす 喜びと悲しみ

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通勤、通学で利用することが多い地下鉄。 地下鉄も、路線によっては、地上を走るJRや私鉄と相互乗り入れになっている。 それで、さらに便利さが増している。 東京メトロ千代田線は、西側を私鉄の小田急線、東側をJRの常磐線と相互乗り入れで繋げている。 都内の表参道、霞ヶ関、大手町などに乗り換えなしで行ける電車があり、とても便利である。 一方で、相互乗り入れをすることによる、思いがけない不便さもある。 以下、千代田線を例に、相互乗り入れによる、喜びと悲しみ。 喜び:郊外から都心の主要駅まで乗り換えなしで行ける 現時点(2026年4月)で、小田急側から千代田線への直通電車は、通勤時間帯は小田原線、お昼の時間帯は小田急多摩線が多めに設定されている。 通勤時間帯は、小田急線内は準急となっている場合が多く、新百合ヶ丘辺りの駅から千代田線直通を利用すると、千代田線内に入るまでに時間がかかる。 それでも、乗り換えせずに千代田線内まで行けるので、直通の電車を利用する人は一定数いる。 その理由は、乗り換え時の混雑だろう。 多少電車に乗っている時間が長くなっても、混雑する電車から降りて、別の電車に乗り換えるときのストレスを避ける。 そういう選択をしているのだと思う。 お昼頃の小田急多摩線から千代田線への直通運転の電車は、とても心地よい。 車内が穏やかな雰囲気だ。 乃木坂や表参道などで日中をのんびりと過ごすために利用できる。 悲しみ:千代田線外のトラブルの影響を受ける 小田急線も、常磐線も、それぞれトラブルが起こる。 もちろん、千代田線内でもトラブルが起こるだろうが。 個人的な感覚だが、小田急線利用者や沿線で生活する人は、線路内や踏切内に立ち入る傾向があるようだ。 千代田線は、相互乗り入れの経路とはあまり関係のなさそうな、新宿駅でのトラブルの影響もよく受ける。 新宿駅は利用者がとても多い。 人が多いと、いろんな人が混じり混んでいる。 で、トラブルの原因となる。 その結果、トラブルがとても多い。 千代田線内から向ヶ丘遊園行きの直通電車に乗っていても、小田急線のトラブルのおかけで、行き先が成城学園前までに変更になるということがある。 電車の遅れにも繋がる。 帰宅時間も遅くなってしまう。 そんな時は、線路内や踏切内に立ち入るクセのある人を、ついつい恨んでしまう。 東京メトロ千代田線|路線攻...

「心の」新百合ヶ丘 新百合ヶ丘駅考 

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今回の内容 新百合ヶ丘は駅名である 新百合ヶ丘は地名として機能する 新百合ヶ丘には美しいイメージがある 「心の」新百合ヶ丘    新百合ヶ丘は駅名である 「新百合ヶ丘」は地名ではない。小田急小田原線上にある停車駅の名称だ。もともとあった「百合ヶ丘」駅の隣にできたので「(新)百合ヶ丘」である。多摩線が作られなければ、「百合ヶ丘」の隣は「柿生」である。そのまま「パーシモン」である。 新百合ヶ丘駅の所在地は次のようになる。 〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1丁目18 住所に書かれる地名は「新百合ヶ丘」ではなく、「百合ヶ丘」でもない。「万福寺」である。 ポンポコポン、である。 都会的ではまったくない。古風である。むしろ狸が出そうである。 新百合ヶ丘は地名として機能する 駅の名称である「新百合ヶ丘」は、一方で、地域を表す地名として機能している。上の地図を見てほしい。「新百合ヶ丘総合病院」というのがある。これは駅に隣接しているのではない。 近くにはむしろ「麻生郵便局」や「麻生警察署」がある。なのに「新百合ヶ丘総合病院」である。 けっして「麻生総合病院」ではない。まして「万福寺総合病院」でもない。 この病院名にしたら、医師のうち数名くらいは袈裟を着ていそうである。待合室では綱渡りをする茶釜が見られそうである。 ある意味、ファンはできるだろうが、病気が理由で通う患者は減るだろう。 (別の意味で、病気は快癒するかもしれないが) そして、近隣住民は「新百合ヶ丘総合病院」という名称に不思議さをまったく感じない。だいたいあの辺りまでは「新百合ヶ丘」といわれる地域であると認識可能なのである。 つまりは「新百合ヶ丘」を地域を示す名称と理解している。「新百合ヶ丘」は地名として機能するのだ。 近隣住民はまた「新百合ヶ丘」を、愛着をもって「新百合」と呼ぶ。「ヶ丘」が邪魔なのだろう。「ガオカ」という(濁)音が「新百合」を汚すとでも思っているのではないか。 新百合ヶ丘には美しいイメージがある 「新百合」は、美しいイメージがある。新しい百合である。 「ニュー・リリー」である。あるいは「フレッシュ・リリー」である。 綺麗なものしかイメージできない。 地図上に「平尾」という地名が見える。これは隣接する稲城市に属している...

小田急多摩線沿線で雨に濡れずに立ち寄れる書店はこの3店舗

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こんにちは、暖淡堂です。 雨が降ると、電車でのお出かけがちょっと面倒になります。 そんな時、ちょっと立ち寄って気分転換ができる本屋さんがあるといいですよね。 今回は多摩丘陵地区の小田急沿線に暮らしていて、普段から便利だなと感じている書店3店舗を紹介したいと思います。         駅から雨に濡れずに行ける書店3店舗 有隣堂書店新百合ヶ丘(エルミロード)店 くまざわ書店永山(グリナード永山)店 啓文堂書店多摩センター(京王多摩センターショッピングセンター)店    有隣堂書店新百合ヶ丘(エルミロード)店 有隣堂書店HP 人気YouTubeチャンネル「 有隣堂しか知らない世界 」の有隣堂です。 小田急多摩線の起点になっている新百合ヶ丘駅南口から出て、普通に歩いて1分弱のところにあるエルミロードの中にあります。 雨が降っていたら、バス乗り場のある階まで階段で降りるとエルミロードの地階入り口まで濡れずに行くことができます。 有隣堂書店新百合ヶ丘店に関しては、以下の記事もご参照ください。 多摩丘陵てこてこライフ: 新百合ヶ丘駅近くにある「有隣堂書店」 神奈川の歴史をテーマにした有隣新書がお勧め : 電車を利用する人が使いやすい本屋さん、じわりと減って来ている気がします。 新百合ヶ丘駅の近くにある有隣堂が頑張っていてくれるのがとても助かりますね。 売り場自体はそれほど広くありませんが、品揃えは豊富です。 規模の割に、しっかりと本を選んで置いているようです。 有... なお、新百合ヶ丘には北口側に三省堂書店もあり便利ですが、雨の日は一瞬だけ傘をささないといけない位置になっています。 多摩丘陵てこてこライフ: 新百合ヶ丘駅の書店三省堂について:再考 :    こんにちは、暖淡堂です。 小田急小田原線の新百合ヶ丘駅に隣接する書店 三省堂 について、以前 記事 にしました。 この三省堂について、改めて思うことがあります。その辺り、書いてみようと思います。    入り口がわかりにくい 上の写真を見ていただければわかります... くまざわ書店永山(グリナード永山)店 くまざわ書店HP くまざわ書店永山店は、小田急多摩線永山駅、京王相模原線永山駅と直結しているグリナード永山の中にあります。そこそこの規模...

多芸は一芸

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  多趣味だからこそたどり着ける境地がある。 いろいろなものを試して、最後まで続いたものは、生涯の仕事となる。 多趣味ということは、自分を喜ばせるものを受け入れる間口が広いということだ。 自分に喜びをもたらすものに気付ける感度が高い。 飽きやすいと見られることはある。 気づいたときには、もう違うことをやっているように見える。 しかし、それは単に選択をしているだけだ。 やり方を変えているだけのときもある。 長続きしないと非難するのは、そのときだけを見ているからだ。 途中の段階を傍で見ていて、勝手に決めつけているだけだ。 多趣味の人の心の内部は、常に躍動している。 どの方向にでも、伸び続ける可能性をいつも秘めている。 ワクワクしているのだ。 走り出したくなるくらいに。 多芸は無芸という言い方は、やっかみ混じりの決めつけにすぎない。     Tweet

「八本目の槍」 今村翔吾 戦国時代を駆け抜けた知将と、七本槍の青春

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読み終わって、久しぶりにしばしの放心状態。 そして、じわりと感動が湧き上がってきて。 「ああ、面白かった」。 ただそう思った。 この作品で描かれているもの この作品は、七つの章からなる。 それぞれが賤ヶ岳七本槍として数えられる武将一人一人を描いている。 相互に関連し合っているが、独立した短編から中編作品ともいえる。 もちろん、すべてを通して読まれることを前提として書かれているが。 各章は、七本槍のうちの一人の、生まれ、青春期、それから七本槍と数えられてから以降の姿を語る。 そしてその中で、石田三成との関わりが、少しずつ触れられる。 さらには、石田三成が理想とした国の在り方も語られ。 全ての章を読み終わる時、石田三成の姿が鮮やかに浮かび上がる。 浮かび上がる石田三成の姿 七本槍の各人にとって、石田三成は、知的だが、偏屈でもあり、戦が始まれば信頼のならない男、という印象を持たれている。 しかし、石田三成の、本来の人となり、理想としていたこと、やろうとしていたことを知るごとに、その人物像がジワリと変わっていく。 特に、石田三成が関ヶ原の戦いで敗れ、斬首されて以降、この戦いの後生き残った各人の心境の変化は大きい。 それぞれが石田三成の生き方、言葉、から何を読み取ったか。 何を受け取り、それぞれに引き継いだか。 それが、七本槍それぞれの人生に大きな影響を与えていく。 どうじに、石田三成の知将としての姿が、清々しく立ち現れてくる。 描かれる「怯える徳川家康」像 徳川家康は、石田三成の智謀を、石田三成の死後も恐れ続ける。 結局は、豊臣家を滅ぼし、徳川幕府体制を確立するが。 徳川幕府体制が始まってから豊臣家が大阪城とともに滅ぶまでの十年程。 その時間は、石田三成が家康にかけた呪文により得られたもの。 それにまどう家康も、その姿が描かれている。 八本目の槍(あらすじ) 豊臣秀吉の天下取りを支えた「賤ヶ岳の七本槍」。加藤清正や福島正則ら勇猛な武将たちが歴史に名を刻む裏で、同じく秀吉に仕えた石田三成は、彼らとは異なる「八本目の槍」としての役割を自らに課していました。 物語は、三成がかつての仲間である七人一人ひとりと対峙し、その本音や苦悩、そして彼らが抱える「正義」に触れていく形で進みます。世間では「計算高い冷徹な官僚」と見なされがちな三成ですが、本作では...