定年までは、通勤の都合上どうしても都会か、その近くに住まないといけないですよね。
多摩丘陵地域はそんな状況での生活の場としてはとてもいいところです。
しかし、定年後は会社による縛りがなくなります。
もっと自由に暮らす場所を選んでよくなりますね。
そんなときに候補になるのが「地方都市」。
自分は北海道出身で、札幌や旭川で学生時代を過ごしました。
それで、定年後は北海道に帰りたいな、できれば札幌の近くがいいな、なんて考えています。
今回は、定年後の移住先として札幌を考えた場合のメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
定年後の移住先を札幌とするメリット
そこそこ都会である
札幌は人口が197万人（2022年3月1日時点）。政令指定都市で、市内が10区に分かれています。
札幌駅南口からすすきの辺りが商業地域で、大丸、東急、丸井、PARCO等のデパートや紀伊國屋、丸善、ジュンク堂などの大型書店があります。
博物館、美術館、文学館などがあり、観光客も訪れる大型の市場も市内に開設されています。
東京ほどの規模感はさすがにありませんが、十分な都市としての機能を有しています。
東京はどこに行っても人人人ですが、札幌はひっそりと静かに過ごすことができる空間を見つけることが難しくありません。
車がなくても生活できる
主要な交通手段はJRになります。
札幌市内はさらに地下鉄、路面電車、バスが利用できます。
中でも地下鉄は便利です。雪が降っても止まることはありません。
地下鉄駅の近くに住むことができれば、市内へのお出かけにはまったく苦労しません。
病院が多い
札幌には病院が集まっています。札幌医大や北大医学部があるためかもしれません。
コロナ禍のおかげで人口あたりの病床数のデータを目にすることが増えました。
都道府県別の人口あたりの病床数は、東京、大阪についで北海道が第3位。
その多くが札幌市にあります。
高齢になるにしたがって、病院のお世話になることが多くなりますよね。
札幌はその意味でも安心です。
＜東洋経済「病床数が多い」全国TOP400自治体ランキングリンク＞
定年後の移住先を札幌とするデメリット
冬は雪が積もる
雪が積もるところで生活をしたことがない人にとっては、冬の生活は想像しにくいかもしれません。
吹雪いてしまうと、家から外に出るのが難しくなることもあります。
また大雪になると、バスやJRが大幅に遅れたり、運休したりします。
ときには数日JRが止まってしまうこともあったりしますね。
雪道を歩き慣れていない人も苦労するかもしれません。
北海道で暮らすと、冬の雪対応は避けて通れません。
給与水準が低い
平均年収は関東男性の471万円に対し、北海道・東北男性は401万円。
だいぶん少なく感じますね。スーパーで売られているものの値段はあまり変わらないので、給与が少ない影響は思ったよりも大きいかもしれません。
一方で、家賃や不動産価格はかなり安くなります。
家族で暮らすことを想定して、３部屋の平均賃料を比較すると、東京の92,2891円に対し北海道は63,3861円になっています。
東京の都心部や、北海道でも札幌市に限るともう少し高くなると思いますが、それでも北海道は安い。
東京などの首都圏で働いて、定年後は札幌という場合は、給与レベルはあまり考えなくてもいいのかもしれません。
熊が出る
札幌市内でも熊が出ます。
住居を探す場合は、山や森林に近いところを避けるのがいいかもしれません。
メリット、デメリット、それぞれありますが、雪にある程度慣れているのであれば、札幌、あるいはその周辺への移住は有力な候補となりますね。
自分は北海道で生まれ育ったので、雪の苦労をよく知っています。
しかし、雪があることで、ときには信じられないくらい綺麗な風景の中にいることもできます。
ときどき、そんな風景を思い出しながら、なんで北海道から出てきてしまったのかと後悔することもあります。
北海道、札幌への移住、ぜひ考えてみてください。
でも、すぐに戸建やマンションを買うのはどうかと迷うところですね。
まず、賃貸で暮らしてみてから、本格的な住居探しをするのも手かもしれません。
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